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私の薦めるこの一冊
ガリラヤへ~ 新たな出会いと出発(たびだち)のキリシタン史~
- 編著者:まるちれす研究会
- 監修:溝部脩
- 定価:本体1,000円+税
- A5判 並製 184ページ
- ISBN978-4-88626-503-6 C0016
- 発行:ドン・ボスコ社
日本中のカトリック教会が心を一つにして祈り、願い、記念し、祝った「ペトロ岐部と187殉教者」の列福式が行われたのは、2008年。この列福式に向け、みんなの心を一つに一致させるのに役だったのは、『恵みの風に帆をはって ペトロ岐部と187殉教者物語』でした。
この本の編・著者は「まるちれす研究会」でした。そして、本書も同じ編・著者(長崎のカトリック教会で働いている信徒・修道者・司祭のグループ)の手によって準備されています。
「ガリラヤ」は象徴的な言葉です。復活されたイエスが、マリアをはじめ女性たちに現れ、「さあ、行って、弟子たちとペトロに告げなさい。『あの方は、あなた方より先にガリラヤへ行かれる。かねて言われたとおり、そこでお目にかかれる』と」おっしゃいました。
本書は、イエスの使徒や弟子たちが、再出発をしたガリラヤを意識し、日本のカトリック信者たちが、再び主と出会うために、フランシスコ・ザビエルから、ド・ロ神父まで、14章に分け、キリシタン史をたどっています。各章で、聖人たちと出会い、深め、分かち合い、祈るように意識されて編まれています。
本書は、個人的にも、グループで深めるためにも、大変使いやすいようになっています。
写真や地図もふんだんに取り入れられており、各章には、黙想が付けられていますから、理解の助け、黙想の助けになることでしょう。
ぜひ、手に取り、読み、使っていただきたいものです。
本文がはじる前に、「キリシタン・カトリック用語説明」があり、上五島や下五島のキリスト教年表が付けられているのも、親切です。