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私の薦めるこの一冊
聖書の福音~新約・旧約単篇講解集~
- 著者:織田昭
- 定価:本体3,600円+税
- A5判 並製 458ページ
- ISBN:978-4-902211-64-1 C3016
- 発行:教友社
本書は、プロテスタントの聖書学者である著者が、これまでは新約聖書の1書を取り上げ、連続講解集として出版された『ローマ書の福音』『ガラテヤ書の福音』などと違い、新約聖書、旧約聖書の中から単篇として、話されたものが1冊にまとめられたものです。
2008年1月20日に亡くなられた著者が、本書の「緒言」を書かれた日付を見ると、2007年9月22日となっていますから、たぶん、本書が著者の最後の作品ではなかったかと想像できます。
そのように感じて本書に目を通すと、著者が聖霊(著者は、「神の息吹」「命の息」と表現なさっていますが)に導かれて聖書の研究を始め、学び、教え、福音宣言として話されたことがよくわかります。
本書の5分の4が新約聖書のあちらこちらから講解されています。ギリシア語に精通しておられた著者の説には、ハッとさせられるものがあります。
聖書を学び始めたばかりの初心者ではなく、本書は、中級クラス向けと考えて読まれるとよいでしょう。