home>シスターのお薦め>私の薦めるこの一冊> 完訳 ドン・ボスコ伝
私の薦めるこの一冊
完訳 ドン・ボスコ伝
- 著者:テレジオ・ボスコ
- 訳者:サレジオ会
- 定価:本体1,800円+税
- A5判 上製 540ページ
- ISBN:978-4-88626-514-2 C0016
- 発行:ドン・ボスコ社
2月2日、サレジオ会の創立者である聖ヨハネ・ボスコの聖遺物が日本に迎えられ、宮崎、長崎、大阪、東京などの教会や学校などで、記念の式典がおこなわれたことは、まだ皆さまの記憶に新しいところでしょう。
聖ヨハネ・ボスコというと、何となくよそよそしい感じがしますが、日本では、ドン・ボスコという名前でよく知られ、親しまれている聖人です。
現在、日本各地で学校などの働きをとおして青少年のために奉仕しているサレジオ会は、ドン・ボスコによって創設されました。日本だけではなく、130カ国以上で、活躍していますが、これらの活躍の源は、創立者である聖ドン・ボスコにありました。
今回、この偉大な聖人ドン・ボスコの伝記が完訳されました。
1815年にイタリアで生まれ、1888年、75歳で亡くなったドン・ボスコの生きた時代は、社会的にも激動の時代でした。この難しい時代にあって、神を求め、司祭の道を歩み、サレジオ会、扶助者聖母修道女会(サレジアン・シスターズ)を創立しました。
多くの修道会の創立者と同様、人びとの無理解、迫害、経済的逼迫などを味わいましたが、ドン・ボスコもそうでした。本書には、これらのことが率直に、描かれています。
しかし、何よりも心を打つのは、本書には、著者のドン・ボスコへの愛と尊敬の心がにじみ出ているところです。
ドン・ボスコの教えを受けた若者たち、会員たちは、みな「自分がドン・ボスコにいちばんかわいがられている」と感じていたそうですが、本書の読者も彼のすばらしさを感じ取ることでしょう。