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私の薦めるこの一冊
なぜ教会は社会問題にかかわるのかQ&A
- 編者:日本カトリック司教協議会 社会司教委員会
- 定価:本体600円+税
- A5判 並製 144ページ
- ISBN978-4-87750-166-2 C0016
- 発行:カトリック中央協議会
本書は、タイトルそのままの問題に真正面から、真摯に答えた内容となっています。
教会は、社会問題や政治問題にかかわることは禁じられている、と今でも思いこんでいる信徒の方もいらっしゃる一方で、教会の社会問題への発言は生ぬるい、と批判なさる方もいらっしゃいます。
どちらの立場の方にとっても、本書は有益です。
内容は2部に分かれており、どの文章も、問いに答えるという形式で書かれているので、大変読みやすく、また、分かりやすく書かれています。
その上、ところどころに「キーワード」がつけられており、読者に親切な本となっています。
第1部では、なぜ教会は社会問題にかかわるのか、ということについての基礎的なことを述べています。教会が社会問題について、なぜ発言するのか、またその基準は何なのか、ということについて。
ついで、社会問題へかかわることと、救いの問題との関係について触れ、聖職者、修道者、信徒が社会問題に取り組む時のそれぞれの役割について答えています。
第2部では、個々の問題、たとえば、基地問題、憲法9条、死刑廃止、原発問題など33の具体的問題に回答しています。
カトリック信者だけでなく、多くのキリスト者にもぜひ目を通していただきたい本の一冊です。