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私の薦めるこの一冊
教皇ベネディクト16世 霊的講話集2011
- 著者:教皇ベネディクト16世
- 訳者:カトリック中央協議会 司教協議会秘書室研究企画
- 定価:本体1,200円+税
- 文庫判 並製 400ページ
- ISBN978-4-87750-169-3 C0116
- 発行:カトリック中央協議会
カトリック中央協議会から「ペトロ文庫」として、教皇様が2011年に話されたものの中から、67編をまとめたものです。この型のものは、2005年から「霊的講話集」としてまとめられていますから、本書で7冊目になります。
2011年の教皇様の講話を読んでみて、あらためて思ったことは、東日本大震災の際に、いち早く、「お告げの祈り」のときに祈りと呼びかけ、日本の司教協議会会長宛てにお見舞状をくださったことが、あらためて心に響きます。
同時に、これは、日本のことだけでなく、全世界で起こる自然災害、政治問題、社会状況から起きるいろいろな苦しみなどについて、人々に訴えかけられている教皇様の姿、心が遠くに住む私たちにも、教皇様が身近に感じられます。
さらに、「イエスについて」と題された話の中では、日本の7歳の一少女が、教皇様に、なぜ東日本大震災などのことが起こるのか、神様はどう思っておられるのか、と率直に尋ねましたが、その答えもまた非常に率直で、教皇様のこの答えは新聞でも報道されましたが、教皇様の飾らない誠実な人柄に打たれました。
また、年間をとおして話された講話集を読むことによって、典礼の流れ、その精神にも触れることができます。
文庫本ですから、バッグなどに入れて、ちょっとした時間にも目をとおすことができるものです。