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私の薦めるこの一冊
信徒が書いた 典礼マニュアル
- 著者:増田 洋
- 定価:本体4,900円+税
- 菊判 並製 605ページ
- ISBN978-4-902211-81-8 C3016
- 発行:教友社
本書の帯に、「自伝的典礼論」と書かれていますが、この言葉ほど本書を的確に表している言葉はないと思われます。
東京の豊島教会に長く所属し、2011年に帰天された著者が、第二バチカン公会議前後の典礼刷新を経験し、公会議前の典礼と、公会議後の典礼を、ご自分の参加したミサを中心に解説、研究され、いろいろな機会に書かれていたものを集大成としてまとめられたものです。
著者自らが、「自分に何かあった時に出版してほしい」と残されていたものを、著者の長女の方が編者としてなり、出版されました。
著者が愛し、目指しておられたものは、「全世界のカトリック信者が声をひとつにして祈るミサ、心の琴線に触れるミサ、五官で味わえるミサ、で……これらを実現できる唯一の手段が典礼」であったと述べられています。
本書は、まさに、著者のその心が伝わってくるものです。
典礼に関心のある方には、興味あふれるものでしょう。