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私の薦めるこの一冊
チマッティ神父 本人が書かなかった自叙伝
~激動の昭和史を生き抜いた宣教師 上下~
- 編訳者:ガエタノ・コンプリ
- 定価:各 本体1,800円+税
- A5判 上製 上 479ページ 下 518ページ
- 上:ISBN978-4-88626-525-8 C0016
- 下:ISBN978-4-88626-548-7 C0016
- 発行:ドン・ボスコ社
在列福調査中の司祭としてよく知られているチマッティ神父様は、日本のサレジオ会の基礎を築いた宣教師です。
チマッティ神父様の薫陶を受けた司祭、また、ほんのちょっとお目にかかったことのある人からも、「チマッティ神父様は~」という話をよく聞きます。それで、勝手にチマッティ神父像をイメージしていました。それは、背も高く、堂々としていて、頭がよく、しかし優しい人というイメージでした。
しかし、今回、本書と出会い、チマッティ神父様の実像を知ることができました。
チマッティ師が宣教師として来日したのは、1926年、46歳のことでした。
亡くなられたのは、1965年10月6日。86歳でした。
チマッティ師が活躍した時代は、昭和の激動期でした。師は自身では「自叙伝」を書く意思は全然ありませんでした。したがって、本書は、チマッティ師が書いたものではありません。
しかし、師はたくさんの手紙を書いています。これを現「チマッティ資料館」館長のガエタノ・コンプリ神父が編集し、その書簡を読めば、自叙伝となるように並べたものです。
本書を読むことによって、読者は人間味あふれる聖なるチマッティ師に会えることでしょう。