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ヘロニモ・ナダル神父の生涯~聖イグナチオ・デ・ロヨラの「心」~

『ヘロニモ・ナダル神父の生涯』表紙


  • 著者:ホアン・カトレット
  • 絵:ホセ・マリア・カトレット
  • 訳者:高橋敦子
  • 定価:本体1,200円+税
  • 四六判 並製  173ページ
  • ISBN978-4-902211-87-0  C3016
  • 発行:教友社

イエズス会の会員の方々から、本書のヘロニモ・ナダル神父が、ロヨラの聖イグナチオに次ぐ、第二のイエズス会創立者として尊敬をうけている司祭ということは、これまで全然知らなかったので、興味をもって、本書を読みました。

 ヘロニモ・ナダル神父は、1507年8月11日、マジョルカ島のパルマで生まれました。彼の幼少年期については知られていませんが、父親は弁護士で弟と2人の妹がいたことは分かっています。

 彼は、1526年、初めてイグナチオに会っています。イグナチオは公教要理を教えたり、霊的指導をしていましたが、ナダルはイグナチオの生き方に共鳴を覚えていたわけではありませんでした。
 その後の何度かの出会いにも、反発を覚えることはあっても、彼について行こうという思いにはなりませんでした。教区司祭に叙階され、マジョルカ島で活躍していました。

 そんな彼が、イエズス会に入会したのは、イグナチオが創立したグループが「イエズス会」として教会から認められたというニュースを聞いて、詳しく知りたいと思ったことが発端でした。

 ナダルは、修練を終えてから、イグナチオによって共同体の副院長に任ぜられたのを皮切りに、初期のイエズス会の歩みを支え、イグナチオの精神を会員に教え、当時のヨーロッパ各地に総長代理として派遣されるなどの足跡を記しました。
 1580年の復活祭の日にナダルはローマで亡くなり、その遺骨はベルニーニの設計したサン・アンドレア・アル・クイリナーレ聖堂の主祭壇下の共同納骨所に眠っています。

 たぶん、イエズス会員にとっては、ナダルの生涯を紹介するということは意義あることでしょうが、ナダルの大変な働きと、彼の生涯のあらすじはつかめるのですが、余りにも簡単すぎるきらいがします。しかし、読者に、もっと詳しく知りたいという気持ちをかきたてることでしょう。

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      『ヘロニモ・ナダル神父の生涯~聖イグナチオ・デ・ロヨラの「心」~』

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