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私の薦めるこの一冊
使徒的勧告 福音の喜び
- 著者:教皇フランシスコ
- 訳・監修:日本カトリック新福音化委員会
- 定価:本体1,600円+税
- 四六判 上製 272ページ
- ISBN978-4-87750-184-6 C0016
- 発行:カトリック中央協議会
本書は、教皇フランシスコが最初に出された福音宣教についての使徒的勧告です。
ベネディクト16世教皇は、2012年10月11日から2013年11月24日までの約1年間を「信仰年」と定め、その間の2012年10月7日から28日まで、「キリスト教信仰を伝えるための新しい福音宣教」をテーマに第13回世界代表司教会議(シノドス)通常総会開催を発表されました。
シノドスで討議されたことは、1冊の文書にまとめられ、教皇に提出され、受け取った教皇は内容を吟味し、修正すべきところは修正し、加筆し、教皇の名前で「使徒的勧告」のランクで発表される習わしになっています。
今回は、「信仰年」の最中である2013年2月28日、ベネディクト16世教皇は、退位され、2013年3月13日第266代教皇として、フランシスコ教皇が選出されるということがありました。
退位までの期間にベネディクト16世教皇は、このシノドスに関する「使徒的勧告」は発表しておられませんでした。
そうして今回発表されたものが、本書です。
フランシスコ教皇は、登位されて以来、宣教の必要性、誰でも宣教できるのだ、ということをしばしばおっしゃっていました。そして、喜びをもって生きていない人は、キリスト者としてふさわしくない、ということもおっしゃいました。
今回、本書『福音の喜び』で、教皇フランシスコはやさしく、わかりやすい言葉で、お話を聞いているように伝わってくる文章で表しておられます。
教会にとって、今、かつてないほど切迫した問題として、急を要すことが「福音宣教」だという教皇の危機感が伝わってきます。男女信徒、司祭、司教、すべての人にぜひ読んでいただきたいものです。