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私の薦めるこの一冊
信とは何か 現代における〈いのち〉の泉
~2013年上智大学神学部 夏期神学講習会講演集~
- 編著:宮本 久雄、武田 なほみ
- 定価:本体2,800円+税
- 四六判 並製 354ページ
- ISBN978-4-8184-0886-9 C0016
- 発行:日本キリスト教団出版局
上智大学の夏期神学講座は、本書の中にあるように、2013年で60回開催を記録しました。それを記念して、テーマは、神学講座の「中心」である「信」ということで、企画実施されたものです。
本書を読んで、感じたことは、第一に、「信」を取り巻く驚くほどの多様な面から、一つの「信」を見ていくおもしろさでした。
おのおのの著者が、ご自分の専門の立場から「信」を見ています。
哲学、宗教学、キリスト教神学の立場から、また、諸宗教の立場から。それも、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教から「信」を述べています。
「信仰」と一口に言っていても、このように幅広く、奥深さをもっているものだということを、痛切に感じました。本書をご覧になる読者の方も、きっとお感じになることでしょう。
最後の第5部は、シンポジウム「信の泉から共に汲む」というテーマで、3人のパネリストの方々が話されています。その最後に質問が出され、「信仰をどのように考えているか、また、信仰をどのようなものとして伝えたかったのか」と問い、パネリストと司会者が真摯に答えていらっしゃいます。
専門的な難しいお話のように感じる方は、最後のシンポジウムから読み進めることもできるでしょう。
今年も夏期神学講座が開かれています。本書を読んで、来年は参加してみたいと、思われる方もいらっしゃることでしょう。