home>シスターのお薦め>私の薦めるこの一冊> 愛 ~すべてに勝るもの~

私の薦めるこの一冊

バックナンバー

愛 ~すべてに勝るもの~

『愛 ~すべてに勝るもの~』表紙


  • 編・著者:越前 喜六
  • 定価:本体1,200円+税
  • B6判 並製  365ページ
  • ISBN978-4-907991-20-3  C3016
  • 発行:教友社

「いつくしみの特別聖年」が、昨年12月8日に始まりました。実は、今年の2月2日まで、「奉献生活の年」でもあります。「いつくしみの特別聖年」に焦点が当たり、これまでも、教会内での「奉献生活の年」の扱いが地味だというつぶやきも、ささやかれていましたが、ますます影が薄くなったように感じます。

 日本には、キリスト者でない多くの人が、「キリスト教は愛の宗教だ」と認識してくださっています。そんな中、タイトルも「愛 すべてに勝るもの」という本書が出版されたことは、非常にうれしい限りです。

 「まえがき」に、「奉献生活者というのは、狭義では聖職者や修道者を指すが、広義には、カトリックの信仰をもって生きる人たちは、みな奉献生活者といえるのではないだろうか」と編著者の越前喜六神父が書いておられます。 と言うわけで、本書は特別に難しい専門書ではありません。

 第1部は、「イエズス会士の語る『愛』」で、9人のイエズス会士たちが、それぞれの立場から、いきいきと、わかりやすく、「愛」について書かれています。

 第2部は曹洞宗の僧籍におられる方の立場から、音楽家の立場から、子どもの信仰教育に携わるエキスパートの修道女として、それぞれが愛について、興味深く読者を導いています。

 旧約聖書には、神の愛がどのように現れているか、新約聖書のルカ福音書には、また、修道生活の中に現れる愛の形としての3誓願について、キリシタン時代に伝えられた愛は「ご大切」として伝えられたということなど、読者は、自分の興味あるところから読み始めたとしても、どの著者の部分を読んでも、心引かれることでしょう。

 そして、すべての著者が、ご自分の専門分野から「愛」について書かれていても、神の愛について、言い尽くせないのだ、それほど、神様の愛は深く、高く、広く、すばらしいということを痛感なさることでしょう。
 「いつくしみの特別聖年」だからこそ、本書で「愛」について深めながら、神様のいつくしみを味わってみるのもいいですね。

この本のお求めは、こちらまで→ 
   オンラインショッピング 『愛 ~すべてに勝るもの~ 』

▲ページのトップへ