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私の薦めるこの一冊
高山右近の生涯 日本初期キリスト教史
- 著者:ヨハネス・ラウレス
- 監修:溝部 脩
- 現代語訳:やなぎや けいこ
- 定価:本体1,000円+税
- 文庫 並製 622ページ
- ISBN978-4-88216-371-8 C0116
- 発行:聖母の騎士社
高山右近の列福が来年2月7日、大阪で行われることが発表され、彼の関係した各地で高山右近の列福に向けて、着々と準備が進められています。
日本全国から、列福式に参加するために、高山右近を知るために、その伝記を読んだり、分かち合いをしたいという声も届いています。
高山右近を紹介する書籍が出ていますが、長年、ラウレス神父様のお書きになった本が再販されるのが待ち望まれていました。しかし、ラウレス神父様が書かれた現物にあたった人びとは、「これでは、今の人には分かってもらえないのではないか」という危惧が生じたのです。
高山右近の列福を望まれ、準備をなさっていた溝部脩司教様は、おしくもお亡くなりになりましたが、生前、きちんと、童話作家であり、聖人伝作家として活躍なさっているやなぎやけいこさんに、その現代語訳をゆだねておられました。
こうして、多くの方の望みと努力が実り、本書が出版されたのは、うれしいことです。
本書のサブタイトルに「日本初期キリスト教史」とあることからも分かるように、歴史の中で、宣教師たちがいかに日本の宣教に励み、ご苦労なさったかがよく分かります。
その中での高山右近の信仰生活のすばらしさ、神を第一に優先させた生き方に心打たれます。
ぜひ、多くの方に読んでいただきたいものです。文庫本ですから、持ち歩きもできますから、少しずつでも読み進むこともできます。