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私の薦めるこの一冊
いのちへのまなざし 【増補改訂版】
- 著者:日本カトリック司教団
- 定価:本体500円+税
- B6判 並製 168ページ
- ISBN978-4-87750-203-4 C0016
- 発行:カトリック中央協議会
本書の初版が出版されたのは、2001年のことでした。三千年期を迎えた日本の教会が、『いのちへのまなざし』を公刊されたことは、多くのカトリック信者だけではなく、日本の善意の人々に、強烈な印象を与える出来事でした。
以来、教会の中で、また、いのちに関わる職場の中でも本書の読書会が開かれ、信徒が自分のものにしようと、学んできました。
しかし、初版が出版されてすぐに、アメリカ・ニューヨークで同時多発テロが起こりました。その他、いのちが軽視された痛ましい事件も毎日のように報道されています。
2001年よりも、現代は社会にもっと、本書の内容を伝えていく必要がありそうです。
本書に【増補改訂版】と書かれているのは、初版に大幅に手を加え、国際的・政治的・社会的にも混乱と人権がないがしろにされ、弱者がますます生きづらくなっているこの世界に向けて、日本の司教団が私たち一人ひとりに、イエス・キリストのように、いのちに暖かいまなざしを注ぐように、と訴えています。
第1章の「聖書からのメッセージ」は、初版本とほぼ内容は変わっていません。それに比べ、第2章、第3章は、非常に豊かなものになっています。ぜひ、ていねいに読んでいってください。また、読書会を開いて、深めていくのもよい方法でしょう。
日本の司教様たちが、いのちについて、生命操作について、死について、環境問題について、原子力発電所について、何を述べておられるかを私たちも学んでいきましょう。