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私の薦めるこの一冊
詩編を祈る 人間の経験から生まれる詩
- 編著：レナト・フィリピーニ
- 定価：本体1,000円＋税
- 四六判 並製 155ページ
- ISBN978-4-907991-38-8 C3016
- 発行：教友社
本書は、レナト・フィリピーニ師による「聖なる読書によってみことばを祈る」シリーズの第2冊目として発刊されたものです。「聖なる読書」というより「レクティオ ディヴィナ」として親しまれている方もいらっしゃることでしょう。
この「レクティオ ディヴィナ」は、聖ベネディクトが始めた聖書を深め、祈るもので、トラピスト修道院などベネディクトの精神を生きる修道会を中心に受け継がれ、祈られてきました。
教皇ベネディクト16世が、教皇就任直後に、豊かな実りをもたらしてくれるみことばに親しむ読書法であり祈りとして、「レクティオ ディヴィナ」を紹介なさったことから、広く知られるようになったものです。
著者のザベリオ会の司祭であるレナト・フィリピーニ師は、2011年から、高松教区の司教座聖堂・桜町教会で信徒の方々とご一緒に、詩編を祈る「レクティオ ディヴィナ」を始められ、その実りとして、詩編150編の中から、24編を選んで1冊にまとめられたものです。
本書を用いてすぐに「レクティオ ディヴィナ」が始められるように、まず、「レクティオ ディヴィナ」とは何か、どんなものなのかを説き、その祈り方を示しておられ、次いで、実際の詩編を取り上げておられます。
詩編は賛美の詩編だけではなく、人間が経験する悲しみ、苦しみ、試練などを通して、イスラエルの民が、神に祈り、願ったものです。本書で取り上げられた24の詩編にも、それが選ばれており、取り上げた詩編の下に、サブタイトルのように「詩編1」には、「幸福への道」と書かれています。
読者の皆様がその時の置かれた状況の中で、1つの詩編を選んで、ご自分で祈ることができるようになっています。
シリーズの1「イエスとの出会い その喜びを味わう」もご一緒にお役に立てていただけると思います。