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私の薦めるこの一冊
いのちを紡ぐ聖人たちのことば
- 著者:須永 和宏
- 定価:本体1,100円+税
- 四六判 並製 237ページ
- ISBN978-4-88626-625-5 C0016
- 発行:ドン・ボスコ社
これまでの聖人伝とは一風変わった聖人伝が誕生しました。
これまでの聖人伝といわれるものは、聖人の祝日や記念日を1月から順に12月まで紹介した聖人伝か、1人の聖人の生涯をくわしく取り上げたものがほとんどでした。
本書は、その聖人の生き方や思想をよく表している言葉を著者が選び、その言葉をまず紹介し、続いて3~4ページで生涯を紹介するものです。
さらに本書で取り上げられている聖人たちは、5世紀に活躍した聖アウグスティヌスからはじまり、現代の聖ヨハネ・パウロ二世教皇までの46人を取り上げています。
その中には、日本に縁の深い聖人たち・福者ユスト高山右近、聖ルドビコ茨木、福者ペトロ・カスイ岐部、聖マキシミリアノ・マリア・コルベが取り上げられています。
次に取り上げられているのは、尊者が2人と聖人の誉れが高い人々4人です。この中には、蟻の町のマリアと呼ばれている北原怜子さん、『キリストに倣いて』の著者として有名な、トマス・ア・ケンピス、プロテスタントで修道会を創立したマザー・バジレア・シュリンクが紹介されています。カトリック教会で、プロテスタントの修道会の創始者が紹介されているのもユニークです。
最後には、簡単に、初代教会の迫害時代に殉教した6人の聖人、4人の修道生活の創始者、4人の教育関係宣教者が紹介されています。
何冊もの聖人伝を読んで、その聖人の生き方を学ぶことも必要ですが、聖人伝は読んだことがないという人には、手始めに本書をお読みになるのもお薦めです。