教会カレンダー
日本の信徒発見の聖母
第1朗読 イザヤ書 9章1~6節
または エフェソの信徒への手紙 1章3~6、11~12節
福音朗読 ヨハネによる福音書 19章25~27節
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第1朗読 イザヤ書 9章1~6節
闇の中を歩む民は、大いなる光を見
死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。
あなたは深い喜びと
大きな楽しみをお与えになり
人々は御前に喜び祝った。刈り入れの時を祝うように
戦利品を分け合って楽しむように。
彼らの負う軛、肩を打つ杖、虐げる者の鞭を
あなたはミディアンの日のように
折ってくださった。
地を踏み鳴らした兵士の靴
血にまみれた軍服はことごとく
火に投げ込まれ、焼き尽くされた。
ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。権威が彼の肩にある。その名は、「驚くべき指導者、力ある神
永遠の父、平和の君」と唱えられる。
ダビデの王座とその王国に権威は増し
平和は絶えることがない。王国は正義と恵みの業によって
今もそしてとこしえに、立てられ支えられる。万軍の主の熱意がこれを成し遂げる。
または エフェソの信徒への手紙 1章3~6、11~12節
わたしたちの主イエス・キリストの父である神は、ほめたたえられますように。
神は、わたしたちをキリストにおいて、天のあらゆる霊的な祝福で満たしてくださいました。
天地創造の前に、神はわたしたちを愛して、御自分の前で聖なる者、汚れのない者にしようと、キリストにおいてお選びになりました。
イエス・キリストによって神の子にしようと、御心のままに前もってお定めになったのです。
神がその愛する御子によって与えてくださった輝かしい恵みを、わたしたちがたたえるためです。
キリストにおいてわたしたちは、御心のままにすべてのことを行われる方の御計画によって前もって定められ、約束されたものの相続者とされました。
それは、以前からキリストに希望を置いていたわたしたちが、神の栄光をたたえるためです。
福音朗読 ヨハネによる福音書 19章25~27節
イエスの十字架のそばには、その母と母の姉妹、クロパの妻マリアとマグダラのマリアとが立っていた。
イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。
それから弟子に言われた。
「見なさい。あなたの母です。」そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。
信徒発見のマリア像
1865年3月17日は、日本カトリック教会にとって特別な日、世界にとっても驚くべき歴史的な日です。
日本のキリスト教の歴史をたどってみると、200年以上にもわたる長い迫害の時代をすごしています。徳川幕府の鎖国政策がとかれ、厳しいキリスト教への迫害が少し穏やかになったときのことです。
1865年の今日、10数名の男女が、建てられてまもない長崎の大浦天主堂を訪れ、プチジャン神父に「わたしたちは皆、あなたと同じ心です。」と、キリスト教の信仰をもっていることを告白しました。この人々はキリスト教への厳しい弾圧を、不屈の信仰をもって耐え忍んできた人々の子孫です。
1854年、アメリカのペリーが日本と条約を結び、続いてオランダ、フランスも日本と条約を取り交わしました。そこで、ジラル神父は、フランス領事について江戸に入り、1862年横浜に教会を建てることができました。その結果を見て、一年後にフェレ神父が長崎に行き、南山手に26聖人に捧げらた「フランス寺」大浦天主堂の建築をはじめました。この天主堂の完成を見たのは、プチジャン神父でした。
プチジャン神父はジラル神父にあてた手紙で浦上の最初の信徒との出会いについてつづっています。
「サンタ・マリア様のご像はどこ?」と尋ねられたときのプチジャン神父の驚きはどんなであったことでしょうか。キリスト信徒発見という、すばらしい歴史の瞬間をつくった言葉でした。
教皇ヨハネパウロ2世
この出来事を機会に時の教皇ピオ9世は、1868年、日本の26聖人を聖人の位にあげる列聖を行い、全教会に日本の教会のことを考え、祈るように招いたのでした。
これらのことを思い起こしながら、自分自身が大切にしている霊的な価値、人生の目的について、今日考え、祈るように招かれているのではないでしょうか。
教皇ヨハネ・パウロ2世が日本を訪問されたとき、教皇の別れの挨拶は自然に祈りになり、「私の祈りは、神の恵みが日本を導く人々の上に、また日本のみなさんとともにゆたかにありますようにと願います。」と結ばれました。
祈り
いつくしみ深い神よ、
あなたの恵みに支えられて、
日本のキリシタンはきびしい迫害にもくじけず、
代々にわたって信仰を守り抜きました。
この日、その末裔(まつえい)が長崎で
サンタ・マリアの導きによって発見されたことを
喜び祝う私たちも、聖母の祈りに守られて試練にたえ、
力強く信仰の道を歩むことができますように。
集会祈願より
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