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聖人カレンダー
2月3日 聖ブラジオ司教殉教者
?-316年
8世紀の伝説によると、ブラジオは高貴で裕福な家庭に育ち、幼いころからキリスト者として育てられた。善良な彼は、司教として人びとの身体的、霊的必要のため、熱心に司牧に携わった。311年、ローマでは皇帝コンスタンティヌス1世のミラノ勅令によって、キリスト教が公認されるようになったが、そのころアルメニアではまだ迫害が続いていた。ブラジオは隠遁者として、洞窟で孤独と祈りの生活をし、動物たちとともに暮らした。ある日、狩りにやってきたハンターたちは、ブラジオを見つけて驚いた。祈っている彼の周りには、オオカミ、ライオン、熊がいたが、彼は何の害も受けてなかったのである。ブラジオが司教だと知ったハンターたちは、彼を監獄に連れて行った。道中、ブラジオは一匹のオオカミに出会った。オオカミはある貧しい女性のブタを捕らえていたが、ブラジオはそのブタを逃がしてやるようにと、オオカミを説得した。持ち主であった女性はブラジオに感謝し、監獄にいる彼に食べ物とローソクを持って行った。あるとき、幼い息子を持つ母親が現れ、子どもの喉に引っかかった魚の骨を取り除いてくれるように、ブラジオに願った。ブラジオの祈りによって、子どもは咳をし、喉から骨が出てきた。
カッパドキアのアグリコラウスは、異教の神に犠牲をささげて、信仰を捨てるよう、ブラジオに命令した。最初に拒んだとき、彼はむち打たれ、2回目のときには木に掛けられ、鉄の熊手で体を引き裂かれた。最後には、司牧していたアルメニアのセバステアの教区で首をはねられ、殉教した。
ブラジオの祝日に2本のろうそくを喉に当てて、祝福する習慣が残っている所もある。