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聖人カレンダー

5月29日 聖パウロ6世教皇

1897年-1978年(在位1963-1978)

聖パウロ六世教皇(ジョヴァンニ・バッティスタ・モンティーニ)は、1897年9月26日北イタリアのブレーシャのコンチェジオの信仰篤い家庭に生まれました。

 1920年、ブレーシャで司祭叙階。1924年、教皇庁国務省に入り、イタリア・カトリック大学連盟の顧問となりました。1937年には、国務省副長官。1930年から37年に、教皇庁立ラテラン大学でバチカン外交史を教えた。

 第2次世界大戦中は、難民やユダヤ人の支援にあたり、反ドイツ・レジスタンスの保護に尽力しました。戦後は、イタリア・カトリック労働者協会の設立に協力しました。

 1952年、国務長官代理、国務省総務局長。1954年にミラノ大司教に任命され、移民や労働問題などに対応するための、新しい福音宣教に取り組みました。
 1958年に教皇ヨハネ23世より枢機卿に任命され、第2バチカン公会議の準備と本会議に参加しました。

 1963年、ヨハネ23世逝去後、教皇に選出され、第2バチカン公会議を前教皇から引き継いで導き、現代世界との対話にあらゆる方法で専念し、教会が招かれている「人間性の専門家」としてのあり方、すなわち、キリストによってもたらされた「愛の文明」を広める教会のあり方を推進しました。さらに、パウロ6世は公会議に基づく教会改革の実施に取り組ました。
 また、パウロ6世の下でシノドス(司教会議)が初めて行われました。

 1964年には聖地を訪問し、コンスタンチノープル総主教アテナゴラスと会見したほか、多くの海外司牧訪問を行い、初めて5大陸を訪問し、世界に和解と平和を呼びかけました。

 多くの回勅を発表しましたが、中でも1968年に発表した、回勅「フマネ・ヴィテ」は、結婚や産児調節のテーマに触れながら、生命の尊さを説いたとして知られています。

 1968年、毎年1月1日を「世界平和の日」として制定しました。

 1978年8月6日「主の変容」の祝日に、カステル・ガンドルフォ教皇公邸で、80歳で帰天しました。
 2014年10月19日、教皇フランシスコによってバチカンで列福されました。



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