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聖人カレンダー

6月9日 聖エフレム助祭教会博士

306年ごろ-373年

 エフレムは、シリア東部のニシビスに生まれた。子どものころからキリスト教の教育を受けたが、神の摂理に疑いをもっていた。しかしある事件を機に、回心して荒野で隠修士の生活を始め、祈りと聖書研究に専心した。

 当時教会は、アリウス派による異端が広まっていたため、325年にニケア公会議が召集された。その公会議に同行したエフレムは多くのことを学び、エデッサに行った。そこでは、異端説が広まり、歌までつくられ、人々が歌っていた。これに対して彼は、イエスのこと、聖母のこと、祝日のことを美しい詩歌にし、聖歌合唱隊を作って歌わせた。これは人々の心を感動させ、誰もが彼の歌を口ずさむまでになった。彼は、雄弁家でもあり、説教をして回り、貧しい人々を助けた。またペストが流行したときには、献身的にその看護にあたった。また聖書の註解書や聖母マリアの詩などを著わした。エフレムは、キリスト教会ではじめて賛歌を作った人物として知られ、「聖霊の竪琴」とも呼ばれている。








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