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聖人カレンダー
9月15日 悲しみの聖母
イエスが十字架の苦しみを人びとの救いのために耐え忍ばれたように、マリアもその救いの業に参与された。聖母の生涯には、喜び、苦しみがあり、昔からキリスト信者たちはそれらをいろいろな形で記念してきた。15世紀に、ドイツのケルンで悲しみの聖母の祝日が行われ、次第に広まり、1817年に教皇ピオ7世によって全教会の祝日として定められた。
ミサでは、キリストの死に対する聖母マリアの苦しみだけを記念しているが、昔から信者たちは、他の苦しみも加えて、7つの苦しみとして具体的に祈っていた。聖母の苦しみは、キリストが生まれてすぐに、エルサレムの神殿で預言者シメオンから言われた「あなた自身も剣で心を刺し貫かれます」という言葉の実現だった。
また、悲しみの聖母について多くの傑作が生まれ、中でもミケランジェロのピエタ像やヤコポネ・ダ・トディのスタバト・マーテルの詩と曲が有名である。