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聖人カレンダー
11月3日 聖フーベルト司教
655年ごろ-727年
フーベルトは、フランス、トゥルーズの貴族の家に生まれた。20歳で王国の司法長官となって活躍したが、彼を快く思わない者の陰謀によって国王に訴えられ、出世の道は断ち切られた。その後フーベルトは、ペピン公爵に仕え、結婚し、子どもにも恵まれたが、685年に妻が亡くなったことを機に、今までの職務から退き、アルデンの森で隠遁生活を始めた。
ある日、彼は狩猟に出かけ、十字架を持つ鹿の姿を見、そのとき神の声を聞いたことから、より徹底してキリストに従うようになった。そしてフーベルトは、ランベルト司教と出会い、彼に導かれて司祭となり、ともに熱心に宣教した。
ランベルト司教が暗殺されるという不幸な出来事が起こったとき、フーベルトは、彼の後継者として選出され司教となった。アルデンの森の人びとの改宗のために力を注ぎ、近くの町リェージュに大聖堂を建てた。
彼は、狩猟の守護の聖人とされ、十字架を持つ鹿との出会いのエピソードは、後世の画家が好んで描いたといわれる。リェージュの守護の聖人でもある。