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聖人カレンダー
11月10日 聖大レオ1世教皇教会博士
在位440年-461年
レオは、イタリア、トスカーナに生まれ、若いころから聖職者として重要な職務につき、教皇に選出された。当時、教会の内外にはいろいろな災難が起きた。その1つにコンスタンチノープルの修道院長エウティケが、431年のエフェソ公会議で異端とされたネストリウス派の「イエスは人間であって、神ではない」という説を排斥するあまりに、「キリストは真の神であって、真の人間ではない」という極端な説をとなえ始めたことがあった。レオ1世は、これらの異説をすべて排斥し、451年のカルケドンの公会議で、信仰宣言を読み「キリストは真の人間であり、真の神である」と述べた。このとき、司教たちは感動し、「これこそ使徒たちの信仰である。ペトロがレオ教皇の口を借りて語った」と言ったと伝えられている。また、民族移動でフン族、ヴァンダル族が侵入してきたときには、それぞれの王と交渉してローマを危機から救うことに努めた。
レオ1世のとき、聖ペトロの後継者として初めて「教皇」(Papa)という称号が用いられた。そしてローマ司教の他の教会に対する「首位権」を主張し、教皇の地位と権能を確立させた。
彼は、96の説教集や多くの書簡集を残した。後世、大教皇という称号を与えられ、「大レオ」と呼ばれる。