home>カレンダリオ>聖人カレンダー>聖人カレンダー365日
聖人カレンダー
12月29日 聖トマス・ベケット司教殉教者
1117/8年-1170年
トマスは、イギリス、ロンドンのノルマン人の商家に生まれた。ロンドン、パリで学んだのち、1141年にカンタベリー大司教テオバルドゥスに見いだされ、彼の片腕となって教会のために貢献した。その後、国王ヘンリー2世の顧問となり、国政の改革に力を尽くした。
大司教が亡くなってから、王は英国教会を王権下に置こうとして、1162年トマスを大司教として選出した。そのころまでトマスは、栄華と名誉を求め王と親交を保っていたが、生活を一変し聖性への道を歩むとともに、教会の権利を王権から守ろうと努めた。そのため王の怒りを買い、フランスに亡命した。時の教皇アレクサンドル3世がトマスの主張を認めたため、王も自らの非を認めて、両者は和解し、1170年にトマスはイギリスに戻った。だが争いは再び起こり、トマスはカンタベリ大聖堂で王の配下によって暗殺された。トマスの死は全ヨーロッパに衝撃を与え、のちに王は彼の墓前で罪を悔い改め、教皇権に従った。
トマスの墓は、巡礼地となっている。