聖人カレンダー
3月19日 聖ヨセフ
1世紀
(この日が日曜日や、聖週間にあたる場合は、移動されます。)
聖母マリアの夫、イエス・キリストの養父であるヨセフは、ユダヤの王ダビデの子孫であった。
ヨセフは、新約聖書に記されているように「正しい人」であり、結婚する前にマリアが身ごもっていることを知ると、それを表ざたにすることなく、縁を切ろうとした。しかし夢に現われた天使が、マリアを妻として迎え入れ、マリアの産む子をイエスと名付けるようにとヨセフに告げたので、イエスの養父としての使命を担った(参照 マタイ1.18~24)。
ヘロデ王が幼な子イエスを殺そうとしている計画を夢で知らされると、マリアとイエスを連れてエジプトに避難し(参照マタイ2.13~15)、またイエスを神殿に奉献するためにエルサレムに行き(ルカ2.22~38)、イエスが12歳のときに、エルサレムからの帰路でイエスを見失ったときは、マリアとともに心配した。彼はガリラヤのナザレで、大工生活を営みながらイエスに労働の大切さを教えた。
ヨセフは、イエスが30歳になる前に亡くなったといわれている。養父としてのヨセフは、中世の教会に大きな影響を与え、多くの聖人たちの生き方に示唆を与えた。
彼は、キリストとマリアを守ったことからも、教会の特別な保護者とされている。