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聖人カレンダー

7月16日 カルメル山の聖母マリア

 カルメル山は、イスラエル北部の地中海沿岸を南東に走る、長さ24km、最高峰524mの丘陵である。その美しさは聖書の中でしばしば語られ、神の祝福の象徴として用いられるようになった。(雅歌7.6、イザヤ35.2、エレミヤ50.19、列王上18.17-40、列王下2.25 参照)

 十字軍の時代、キリスト教徒の隠遁者がこの山の洞窟で生活するようになった。13世紀に入ると、彼らは集まって一つの修道家族を作り、エルサレムの総大司教アルベルトが与えた会則を受け入れて、カルメル会が発足した。

 カルメル山からはガリラヤの平原を見渡すことができ、マリアが生活したガリラヤの近くであることから、カルメル会は初めから観想者であるマリアの保護のもとに自分たちを置いた。16世紀の偉大なる2人の教会博士、カルメル会の改革者アビラの聖テレジアと十字架の聖ヨハネは、カルメル山登攀(とうはん)をボナベントゥラがいう「神に向かう道」のシンボルとした。私たちは、聖母マリアの祈りに支えられて、神秘の山、キリストに近づくことができるのである。


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