聖人カレンダー
10月1日 聖テレジア(幼いイエスの)おとめ教会博士
1873年-1897年
テレジアは、フランス、アランソン市に住む信仰深いマルタン家の末娘として生まれた。
1877年、母の死を機に、父と4人の姉とともにリジューに移った。テレジアは、2人の姉たちのいるリジューのカルメル会に入ることを望んだが、年が若いという理由で入会はすぐには許可されなかった。
1888年4月、彼女の熱い望みがかなえられて入会してからは、全てを神に委ね、自分がいかに小さい者であるかを認めながら、祈りの道に励んだ。修道院の生活の中で、彼女は「教会の心、活動の泉である愛」という自分の使命を見つけた。1896年に肺結核が悪化し、苦しみの多い闘病生活での霊的な体験は、彼女をますます神の愛に開かせた。
「神よ、私はあなたを愛します」という言葉を残し、24歳の若さでこの世を去った。
院長から自叙伝を記すようにと言われて書いた『自叙伝』は、今日でも世界の多くの人々に読まれている。また、このほかに書簡集『幼いイエズスの聖テレーズの手紙』が残されている。
祈りをもって宣教したテレジアは、宣教の保護者といわれている。