聖人カレンダー
12月3日 聖フランシスコ・ザビエル司祭
1506年-1552年
ザビエルは、スペイン、ナバラ地方の貴族の家に生まれた。1526年からパリ大学で学び、そこでイグナチオ・デ・ロヨラと知りあった。イグナチオの考え方に影響を受けフランシスコは、名誉も財産も捨て、キリストに従う生き方をしようとイグナチオの仲間となった。1534年にパリのモンマルトルで誓いを立て、宣教に身をささげるイエズス会を創立した。
3年後に司祭となったフランシスコは、イタリアで活躍し、その後1541年にはポルトガル王の要請を受けて、イグナチオからインドに派遣された。
インドでは、気候・風土・習慣などの困難にあいながらも、宣教に尽くし多くの人びとに洗礼を授けた。その後マレーシア、インドネシア、フィリピンなどの島々を巡り宣教した。
マラッカで日本人のやじろうと出会い、彼を信仰に導き、1549年、彼とともに日本の鹿児島に渡った。
平戸、博多、山口を通って、天皇から宣教の許可を得るために京都に向かったが、会うことができずに山口に戻った。そこで大名の大内義隆より宣教の許可を得、熱心に活動した。その後、日本が中国の仏教の影響を受けていることを知ったフランシスコは、まず中国に渡ることを決意し、1551年に日本を離れインドに戻った。
中国に入ろうと努力するが、広東港外の上川島で病気になり、亡くなった。フランシスコの遺体はゴアに移された。