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第119回 結婚の秘跡の効果


4 結婚の秘跡の効果

結婚の秘跡によって、夫婦の間には、永続的で排他的なきずなが生じます。これは、互いを唯一の相手として、相手を生涯の配偶者として、互いに忠実を尽くすことが求められているということを意味しています。キリスト者同士の結婚においては、夫婦は結婚の秘跡の恵みと祝福を受けて強められます。


結婚のきずな---

結婚のきずなは、新郎新婦が互いに自分を与え、受け入れ合うことを同意することによって、神ご自身が結ばれたものとなります。ですから、カトリック者同士の結婚は、決して解消することができません。それは、神がたてられた契約を、忠実を尽くして守られることに起源があるからです。

教会には、この神の英知による決定に反する権限はありません。


結婚の秘跡の恵み---

キリスト者の夫婦は、結婚の秘跡によって、固有の恵みを受けます。この恵みによって、お互いの愛を完成し、解消することができない絆を強め、お互いが生涯、忠実を尽くすことができるようになるのです。さらに、この恵みによって結婚生活、子どもの出産と養育をとおして、互いが聖となるように助け合うことができるのです。

この恵みの泉はキリストです。神は、かつてイスラエルの民を、愛と忠実の契約をもって助けられたように、今キリストは結婚の秘跡をもって、このきずなに結ばれている夫婦を助けられます。

キリストは、この夫婦とともに留まり、超自然的で繊細で、豊かな実を結ぶ愛し合う力を与えてくださいます。

結婚した夫婦は、日々の生活において遭遇する大小の困難にキリストとともに立ち向かい、自分の十字架を担いながらキリストのみ跡に従い、互いの重荷を担い合い、互いに仕え合うのです。

夫婦がこのようにキリストの恵みに支えられ、キリストと共に生活するならば、この世において、互いの愛と家庭生活の喜びの中で、黙示録で表されている小羊の婚礼を前もって味わえるようにしてくださいます。

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