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第194回 ただ主に仕えよ–礼拝


前回までは、対神徳である、信仰・希望・愛についてご一緒に考えました。これからは、敬神徳について入っていきます。

その前に、愛は、わたしたちが神に対して、神を通して、被造物として神を愛すように促します。このような態度をとらせてくれるのが、敬神徳です。


1 ただ主に仕えよ

◆ 礼拝

礼拝は敬神徳の第1の行為です。神を礼拝するとは、どういうことなのでしょうか。それは、礼拝の対象である方を神、創造主、救い主、主、存在するすべてのものの支配者、無限で慈悲深い、愛そのものの方として認めることです。

イエス・キリストは、ルカ福音書の中で、旧約聖書を引用して、「あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ」とおっしゃっています。

そのような神を礼拝することは、神によらなければ存在することができない「被造物の虚無性」を認めることでもあります。

さらに、神を礼拝するとは、聖母マリアが謳われたように、神をたたえ、神をあがめ、同時に、マリア自身はへりくだり、偉大なことを行われたのは神様で、そのみ名は尊い、と感謝をこめて宣言することでもあります。これは、わたしたちが教会の中で「マリアの賛歌」として、よく謳っているものです。

唯一の神を礼拝することは、私たち人間が、自分の殻から抜け出るためにも、罪の奴隷のようになっている状態に気づき、そこから解き放たれるためにも、この世にいろいろある偶像崇拝から解放されるためにも大切なことです。

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