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イースター・エッグ

イースター・エッグ

コンピュータの世界では、OS やソフトを開発している人たちのメッセージや画像などを表示させる隠し機能のことを、イースターエッグと呼んでいるそうですが、もともとは、復活祭で用いられる装飾された卵のことです。

イースター・エッグの由来には、いろいろな説があります。

ひとつは、イースターの語源ともなった、春を祝う「春の祭り」伝統が生き残ったものとされています。

人々は、卵に「大きな力が存在する」と信じて、卵を長い冬の束縛から解放され、新しい希望、繁栄を約束する春のはじまりを象徴するものとしました。「春の祭り」で「卵」は、春の輝く太陽を表すもので、明るい色に塗られ、「ローリング・コンテスト」や贈り物として使われていました。そのため、はじめイースター・エッグの色は、太陽を表す輝く色に塗ったとも言われています。

また、イースター・エッグは、中世のころ、復活の主日の前の9週間もの間、野鳥の卵をとることを禁じていたので、復活祭には、一斉に野鳥の卵をとって食べた習慣が、イースター・エッグとなっていったとも言われています。

さらに卵は、生命が生まれるものであり、キリストの復活を表現するものだからだとも言われています。


イースターエッグは、国によって、装飾の仕方や、飾り方にいろいろ違いがあります。

ポーランドやウクライナのイースターエッグ装飾は有名です。ウクライナ語 で、イースター・エッグは、ピサンカ(Pysanka =単数)、ピサンキ(Pysanky =複数)と呼ばれています。ウクライナでは、鉄筆で卵に蜜蝋(みつろう)を塗り、いろいろな色の染料に卵を浸して、最後に蜜蝋を取り除く方法で作られています。

ドイツなどでは、卵の底に穴を空け中身を出し、殻だけになった卵に色を染めて、イースターの期間中、木に吊り下げるそうです。
 また、アルメニアでは、イエスや、聖母マリアの絵を描きます。

教会では、卵に美しく彩色し贈り物とする習慣があり、ヨーロッパでは、卵形のチョコレートに、おもちゃなどを入れたものもあります。

今年、あなたも、イースターエッグを作ってみませんか。


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