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カルワリオ(カルワリオの丘、ゴルゴタ)

聖墳墓教会
聖墳墓教会

カルワリオとは、イエス・キリストが十字架に付けられた丘であり、その地名を指しています。

聖書では「ゴルゴタ」と書かれています。「ゴルゴタ」はアラム語ですが、されこうべ(頭がい骨)という意味です。それは、この丘の形が、されこうべ(頭がい骨)の形をしているところから、このように呼ばれるようになりました。

この「ゴルゴタ」をラテン語では「カルワリオ」と言っています。

ゴルゴタの丘は、当時エルサレムの城壁外にありました。そこは犯罪人の処刑場でした。その丘は周囲からよく見える小高い丘であったと思われます。

コンスタンティヌス皇帝の時代、ゴルゴタの丘が探し出され、4世紀にその上に聖墳墓教会が建てられました。現在、聖墳墓教会は城壁内に位置していますが、その後のエルサレムの拡張によって、ゴルゴタが城壁内になったのだと言われています。

19世紀半ば、イギリスのゴードン将軍が、ダマスコ門の近くにある岩山がゴルゴタではないかと発表しました。この岩山は墓をうがった場所があり、「ゴードンのカルバリー」(英語でカルワリオはカルバリーと言います)と言われますが、定説とはなっていません。

カルワリオという言葉は、また霊的生活に適応して用いられることもあり、イエス・キリストが十字架を担い、苦しい十字架の道行きをなさったように、苦難にあるときを指します。


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