キリスト教マメ知識
バジリカ
聖ペトロ大聖堂
ラテン語の“basilica”の語源は、「王」の意味を持つギリシア語の“basileys”からきていると考えられます。
古代ローマ帝国でバジリカとは、法廷や商業取引などが行われるたくさんの人が集まる公共の建物のことでした。
312年に、コンスタンチヌス帝によってキリスト教が公認され、このバジリカと同じ平面と構造の様式が教会建築にも使われるようになって、長方形の平面の大きい教会堂も、バジリカと呼ぶようになりました。この様式で建てられた聖堂を、バジリカ式聖堂といいます。
またローマには、聖年に開かれる「聖なる扉(Holy Doors)」のある四大バジリカと言われる大聖堂があります。その4つのバジリカは、聖ペトロ大聖堂(サン・ピエトロ)、城壁外の聖パウロ大聖堂(サン・パウロ・フォーリ・レ・ムーラ)、ラテラン大聖堂(サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ)、聖マリア大聖堂(サンタ・マリア・マッジョーレ)です。ちなみに、ローマ教区のカテドラルはラテラン大聖堂です。