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ズケット(帽子)

ズケット(帽子)

カトリック教会の高位聖職者がかぶっている半球型の帽子を、「ズケット(イタリア語)」または「カロッタ(ラテン語)」と言います。

はじめは聖職者たちが、叙階のときに剃髪(トンスラ)をするため、頭頂部を覆うものとして使われました。しかし、後にズケットの色で聖職者の身分を示す意味を持つようになりました。

13世紀ごろから使われはじめ、最初はミトラ(司教冠)の代わりに着用されていましたが、 次第にミトラをかぶるときにその下に着用するようになりました。 その後ミトラをかぶっているときだけでなく、 通常も用いられるようになりました。1968年、パウロ6世によって、高位聖職者はズケットを着用するよう定められ、現在、教皇は白、枢機卿は赤、司教は赤紫、大修道院長は黒色のズケットをかぶります。

典礼においては、ミサの奉献文を唱えるときにズケットを取り、聖体拝領が終わるとまたかぶります。 また顕示された聖体の前、聖体行列では、着用しません。


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