キリスト教マメ知識
世界病者の日
これは、教皇ヨハネ・パウロ2世によって定められました。 現代社会が待ち望んでいた日の設定といえるでしょう。
教皇ヨハネ・パウロ2世は、世界旅行の際にも、一般謁見の際にも、常に、病者の方々と会うことを最優先なさっていらっしゃいます。こうした、教皇様だからこそ、この「世界病者の日」をお決めになりたかったのでしょう。
1985年、教皇様は、教皇庁に「教皇庁医療使徒職評議会」という新評議会を設置し、1993年から、2月11日、ルルドの聖母の祝日に「世界病者の日」を記念するようになりました。
この日は、全世界の病気で苦しんでいる方に、ふさわしい援助の手がさしのべられるように祈るとともに、病気の人自身が、苦しみの意味をよく受け止めることができるように、奨められています。また、教会関係者のみでなく、一般の医療機関にも訴えるようにも奨められています。
教皇は、毎年この日、世界に向けてメッセージを送られます。
- 2024年 教皇メッセージ
「人が独りでいるのはよくない」
関係性をいやすことで、病者をいやす。 - 2023年 教皇メッセージ
「この人を介抱してください」。
シノドスの精神にかなう、いやしの実践としてのあわれみの心 - 2022年 教皇メッセージ
「あなたがたの父があわれみ深いように、あなたがたもあわれみ深い者となりなさい」(ルカ6・36)
愛の道にあって、苦しむ人の傍らにいる - 2021年 教皇メッセージ
「あなたがたの師は一人だけで、あとは皆兄弟なのだ」(マタイ23・8)
病者へのケアの基盤である信頼関係 - 2020年 教皇メッセージ
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。
休ませてあげよう」(マタイ11・28) - 2018年 教皇メッセージ
教会の母――「ごらんなさい。あなたの子です……見なさい。あなたの母です。』
そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った」(ヨハネ19・26-27) - 2017年 教皇メッセージ
神が成し遂げられたことへの驚き
「力あるかたが、わたしに偉大なことをなさいましたから」(ルカ1・49) - 2016年 教皇メッセージ
マリアのように、いつくしみ深いイエスに自らをゆだねる
「この人が何か言いつけたら、そのとおりにしてください」(ヨハネ 2.5) - 2015年 教皇メッセージ
「わたしは見えない人の目となり、歩けない人の足となった」(ヨブ記 29.15) - 2014年 教皇メッセージ
信仰と愛 「わたしたちも兄弟のためにいのちを捨てるべきです」(一ヨハネ 3.16) - 2013年 教皇メッセージ
「行って、あなたも同じようにしなさい」(ルカ 10.37) - 2012年 教皇メッセージ
「立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰があなたを救った」(ルカ 17.19) - 2011年 教皇メッセージ
「そのお受けになった傷によって、あなたがたはいやされました」(一ペトロ 2.24) - 2010年 教皇メッセージ
「苦しむ人のために愛の奉仕を行う教会」 - 2009年 教皇メッセージ
- 2008年 教皇メッセージ
- 2007年 教皇メッセージ
- 2006年 教皇メッセージ
- 2005年 教皇メッセージ
- 2004年 教皇メッセージ
- 2003年 教皇メッセージ
- 2002年 教皇メッセージ
- 2001年 教皇メッセージ
- 2000年 教皇メッセージ
- 1999年 教皇メッセージ
愛こそ神への道 - 1998年 教皇メッセージ
ロレート、それは「希望の家」
希望は苦しみに新しい意味を与え、苦しみを救いの手段に変える