キリスト教マメ知識
カリス(calix)
カリスはミサ聖祭においてぶどう酒を奉納し、聖別、拝領するときに使用する杯のことです。
カリスとは、飲むために使われるコップのことを指しますが、キリスト者の間では、はじめから聖餐式に使われる器として区別して使われてきました。
初期の時代は、ガラス製のものも作られましたが、9世紀ごろからは金属で作るようになりました。また、次第にキリスト教的シンボルなどで装飾されるようになり、宝石や金、銀、メノウなどが使われるようになっていきました。ルネッサンスやバロック美術の影響を受け、特に中世に作られたカリスは美しいものが多く残っています。
現代は金メッキが施された金属製のものが一般的です。