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キリスト教マメ知識
チボリウム(chiborium)、ピックス(pyx)
チボリウムはミサ聖祭においてパンを奉納し、聖別、拝領するときに使用する器のことです。
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カトリック教会では、聖体を「チボリウム」と呼ばれる聖器具の中に納めて、聖堂の中心部にある「聖櫃(せいひつ)」に安置します。
「ピックス」は、同じく聖体を入れる聖体容器ですが、通常は聖体を病人のところに運んだりする際に使用します。
ピックス |
初代キリスト者は、聖体を自分の家で白いリンネルの生地に包み、籠や箱に入れて保管していました。現在使われている聖体容器は、当時の習慣がいまだに伝えられているものです。
チボリウムの形は、円形、多角形、長方形があり、材質も木、象牙、銀、金、クリスタル、石材とさまざまです。
4世紀ごろ、バジリカ形式の聖堂が建設されるようになり、鳩のような形をした箱を背中で開いたものが見られるようになりました。それを、鎖で上から吊りおろし、必要に応じて上げ下げができるようになっていました。
14世紀には、台座がついたカリスのような形となり、外見は長方形でも内側の角をなくしてなめらかにし、聖体の小さな破片まで集められるようにしました。
ルネッサンスからバロック時代になると、器とは別にふたが作られるようになり、さらにふたの上には十字架がつけられるようになりました。
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