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キリスト教マメ知識
クリスマス ~イエスの誕生日~
「クリスマス(Christmas)」は、イエス様のご聖誕をお祝いする、降誕祭です。もとは、“Christes Maesse”つまり「キリストのミサ」という意味です。
けれども、イエスが生まれた日が、わかっているわけではありません。聖書の中には、どこにもイエス・キリストが、12月25日に生まれたとは書いてありません。3世紀ころは、5月に、ロシアやギリシアでは、1月6日に定められていました。クリスマスが、12月25日に祝われた最古の記録は、354年です。
もともと12月25日は、ローマの冬至祭で、不滅の太陽が生まれる日、太陽神ミトラを崇敬していました。4世紀ごろ、それを取り入れて「キリストこそわたしたちの太陽」として、キリストの誕生を祝うようになったのです。
キリスト教は、異なる宗教の習慣を取り入れ、そこに新しい要素を加えながら、キリスト教的なものにしていきました。
イエスの生まれた日については、はっきりしませんが、生まれた年については、聖書から推測することができます。
イエスの誕生については、新約聖書のマタイ、ルカ福音書に書かれていますが、そこを読んでみると、まず、イエスの誕生が、ユダヤ王ヘロデの時代であったことがわかります。さらに、皇帝アウグストゥスから、全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出たとしています。
皇帝アウグストゥスは、クレニオがシリアの総督であったときに人口調査を命じました。
また、ヘロデ王が亡くなったのは、紀元前4年の4月1日前後です。
マタイ福音書には、ヘロデ王が 救い主の誕生を恐れて、ベツレヘムとその周辺一帯にいた2歳以下の男の子を、一人残らず殺させたことが書いてあります。そのことから考えると、イエスの誕生は紀元前6年ごろであったと思われます。
そして、よく街で見かける「Xmas」は、ギリシア語の“キリスト(Χριστος)”の頭文字Xに「mas」を付けたものです。