home > キリスト教マメ知識> 福音書記者ヨハネ

キリスト教マメ知識

バックナンバー

福音書記者ヨハネ

イエスとヨハネ
イエスとヨハネ

使徒ヨハネは、福音書を書いただけでなく、3つの書簡と黙示録を書いています。

ヨハネは、最初は洗礼者ヨハネの弟子でした。彼は、ゼベダイの子どもで、兄弟ヤコブと一緒に、父の舟の中で網の手入れをしているときに、イエスから招かれました。彼らはイエスから「雷の子ら」という名前を付けられていました。

ヨハネは、12使徒の中でも年が若く、イエスから特に「愛された弟子」と言われていました。

イエスの公生活の間、ペトロ、ヤコブと共に、イエスのご生涯の大切な場面に立ち会いました。それは、ヤイロの娘のよみがえりの奇跡(マタイ  9.18-26)、ご変容(マタイ 17.1-13)、ゲッセマネの園でのイエスの苦しみ(マタイ 26.36-46)のときでした。

それだけではなく、十字架に付けられたイエスから、「見なさい。あなたの母です」と聖母マリアを託されました。

イエスが復活なさったと聞いて、いち早く墓に駆けつけたのはヨハネでした。さらに、ガリラヤ湖で、漁をしているとき、復活のイエスに出会いました。

エルサレムの原始教会で中心人物の1人として活躍しましたが、兄弟ヤコブの殉教の後、エフェソに移り、そこで亡くなったと伝えられています。

福音書記者ヨハネは、鷲の姿で表されています。それは、鷲は鳥の中で、唯一太陽を直視できるのだと信じられていたからです。神の深い神秘を、だれよりも見つめていたので、ヨハネ福音書を書くヨハネの図像には、鷲が描かれているのです。

4人の福音書記者を描いた図では、1人立っているのがヨハネです。

また、エフェソでの出来事として、ヨハネが毒の入った杯を飲まされたが無事であったというエピソードにちなんで、片手に蛇のまつわりついた杯をもって、描かれることがあります。

パトモス島での黙示を見たヨハネが描いてある場合には、白髪の老人姿で、片手に本を抱えています。


▲ページのトップへ