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キリスト教マメ知識
契約の箱(契約の櫃)(神の箱)
契約の箱は、神の存在を象徴しており、イスラエルでは、もっとも神聖なものでした。
箱の中には、契約の板、アロンの杖とマナを入れた壺が入っていました。
この契約の板は、モーセがシナイ山で神から授けられた、十戒を記した2枚の石の板のことです。
アロンの杖は、杖でありながら芽を出したもので、これは、たぐいない祭司としてのアロンの使命を示しているものです。
マナは、神の民が荒れ野で飢えていたとき、神が40年間の荒れ野での旅の間中、毎朝、マナを降らせてくださった、神の慈しみを示すものです。
この契約の箱を荒れ野での旅も大切に持ち運び、ダビデがエルサレムを都に定めたとき、ダビデがこの契約の箱をエルサレムに運ぶ様子は、サムエル記下6章に詳しく書かれています。
さらに、ソロモンが神殿を完成させたとき、契約の箱を至聖所に運び入れました(列王記上8章)。
しかし、紀元前587年、ネブカドネツァルによって、神殿が破壊されたとき、契約の箱の行方はわからなくなり、現在に至っています。