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福音書記者マタイ

福音書記者聖マタイ
福音書記者聖マタイ

12使徒の中におけるマタイの表象は、財布です。これは、彼が使徒とイエスに呼ばれる前は、徴税人の仕事をしていたことを表しています。

また、マタイが絵画に描かれる場合には、片手に本か巻物を持ち、もう一方の手に槍、あるいはほこ槍を持っている姿で描かれています。

これは、聖人の絵を描く時には、その聖人の生涯に一番関連したものを添えるという伝統にのっとっているからです。

マタイの生涯を表すものといえば、なんと言っても、「マタイ福音書」を書いたということです。ですから、片手に巻物か本を持っているのです。マタイが福音書を書いたのは、パピルスの巻物だったのかもしれません。しかし、本が一般的に現在のような冊子型になった時代の画家たちが描くマタイは、手に本を持っています。

もう一方の手に持っている槍、あるいはほこ槍は、マタイが槍で、あるいはほこ槍で殉教したからだと、言われています。

ところで、福音書記者マタイを、他の福音書記者と比較して、シンボルで表すこともあります。その場合、マタイは翼を持つ人間の姿で描かれます。

この理由は、マタイ福音書がその最初に、イエス・キリストの系図を置いているからとも、マタイの福音書が、キリストの人間性について、教えているからだとも言われています。


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