キリスト教マメ知識
メダイ(メダル)
聖家族のメダイ |
聖母子のメダイ |
金属製の小型で薄型円形のもので、表面や裏面に、キリスト、マリア、聖人、聖堂、キリスト教シンボルなどが刻まれています。
カトリック信者が、教会の祝別を受け、自分の信仰を高めるため、また、自分の信仰を忘れないために、身につけたり、携帯しています。
最近では、キリスト信者でない人びとも、メダイを身につけたり、ミッションスクールに通学する子どもたちが、信者の別なく、身につけたりしています。
多くは、首からさげるために、鎖やひもをとおす穴がついているのが普通の形です。
サイズも大きいものから、小さいものまでいろいろあり、形も、円形、だ円形、四角、ロケットのように開けられるものなど、多種多様です。
メダイは、古くから使われており、カタコンベの中からも、当時の信者が身につけていたメダイが多数発見されています。
巡礼が盛んに行われていた中世には、目的の巡礼地の教会で、記念として巡礼者に渡されていました。
また、巡礼者がおみやげとして、その地にゆかりのある図柄を彫ったメダイを故郷に持ち帰り、人びとに贈ったことから、ゆかりの聖人や土地、教会堂を人びとに知らせることにもなりました。
メダイの中でもよく知られているのは、不思議のメダイ、聖クリストファーのメダイ、聖ベネディクトのメダイ、ルルド、ファティマの聖母のメダイなどがあります。