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キリスト教マメ知識
オステンソリウム(ostensorium)
「オステンソリウム」は、聖体顕示台のことで、ラテン語の「示す」という意味の“ostendere”に由来します。聖体行列や公開で聖体の礼拝を行うときに聖体を納めて顕示するために作られ、14世紀ころから用いられた祭具です。
最初のころは、チボリウムの形をしており三面がクリスタルで、外から聖体が見える透明な塔のような形をしていました。その後、遺物を保存する器のような形となり、変化していきました。
やがて、聖体を納める中央をガラスで透明にし、その周りには太陽の光線が出たような形をした顕示器となりました。これは、聖体の栄光、キリストのご変容のときに輝いたみ顔、さらに正義の太陽であるキリストを象るものです。
現在はいろいろな形のものがありますが、どれも円いガラスをはめ込んだ聖体容器に聖体を納めて、礼拝者に見えるように顕示するようになっています。
「見せる」という意味のラテン語“monstrare”に基づいて“minstrance”とも呼ばれます。