キリスト教マメ知識
待降節
待降節は11月30日、もしくはそれに近い主日の「前晩の祈り」にはじまり、主の降誕の「前晩の祈り」の前に終了します。
待降節を守る習慣は、5世紀ころからはじまったといわれています。ご公現の祝日までの40日間を四旬節の期間にならっていました。
後に、キリスト誕生の準備期間とされ、現在の4つの主日になりました。
教会は、待降節をキリストが誕生された日、クリスマスを待ち望み準備する期間として過ごします。また、待降節の前半は、終末におけるキリストの再臨に私たちの心の目を向けさせる終末的色彩の濃いときでもあります。
歴史は、人間の数限りない神へのそむきと、それにもかかわらずたえず人に回心を呼びかける神のいつくしみとで織りなされていますが、まさに、待降節はこの人間の罪の闇と、いつも人間を受け入れてくれる神の愛のあたたかさのコントラストが最もはっきりしている季節です。
この待降節中に読まれる聖書は、第1朗読の旧約聖書では、救いの日の訪れを告げる預言書が読まれます。
第2朗読では、主の再臨を待望するにあたっての教訓、勧告をのべた箇所が読まれます。
福音書では、終末における主の再臨や第一の来臨を準備した洗礼者ヨハネの記事などから選ばれています。
待降節の典礼色は紫色です。待降節第3主日には、バラ色を用いることができます。
アドベント・カレンダーやろうそくは、私たちの心にキリストを待ち望むことを呼びかける助けとなっています。