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キリスト教マメ知識
香炉(こうろ Thuribulum:トゥリブルム)・香入れ(香舟 Navicula:ナビクラ)
香炉は、香をたく金属製の小さな炉です。中にあらかじめ熱した炭火を入れ、儀式中にそのふたを開け、中に香を入れてたきます。手にとって振ることができるように、上部に長いが鎖がついています。
通常、香炉は香入れ(香舟)と共に、香炉掛けに掛かっています。
香入れは金属製のふたのついた器で、小船の形をしているため「香舟」とも呼ばれます。
儀式中に香を炭火に入れるために、小さなさじがついています。
香は敬意の表現です。入祭のときに祭壇に、福音朗読の前には朗読福音書に献香を行ったりします。また、感謝の祭儀では、「司祭は祭壇の上に集められてた供えものに献香し、それから十字架と祭壇そのものに献香する」(『ローマ・ミサ典礼書の総則』75)場合があります。これは、教会のささげものと祈りが香の香りのように神のみ前にのぼることを象徴しています。
さらに、聖体降福式(ベネディクション)や聖体行列、葬儀、告別式などでも、献香を行います。