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ヨベルの年

「ヨベル」とは、安息日の始まりと終わりの合図として、会堂の屋上からラビが吹き鳴らす「雄羊の角笛」のことです。

イスラエルにおいて、7年目の年を「安息の年」と呼んでいましたが、その安息年が7回めぐってきた翌年、つまり50年目を「ヨベルの年」と言い、この年は自由解放の喜びの年とされていました。

ヨベルの年は、すべての耕作地を休ませ、何も植えることができませんでした。また、イスラエル人の奴隷はすべて解放され、家族のもとに帰ることができました。さらに、買った土地も、元の持ち主に返すこと、借金のある人は、その借金が帳消しになりました。

レビ記25章に「安息の年」と「ヨベルの年」についての規定がありますが、バビロン捕囚以前に、「ヨベルの年」を実施したという記録はないそうです。

この「ヨベルの年」の精神が、カトリック教会で生かされたものが、「聖年」(「聖年」の項目参照)です。


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