マルコで祈る
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わたしたちが200デナリオンものパンを買ってきて
マルコ6.37
弟子たちはまだ、
自分たちの世界から一歩も出ていない。
イエスが言いたいことが理解できないので、
自分たちがパンを「買わなければならい」と考える。
善意はもっている。
人々の状態を進んで思いやり、
慎重に計算してどのくらいの出費になるか、
聞かれるまえから考えている。
だが、だいじなところはほかにあるのだ。
イエスが言うパンは、
買うことによって存在するものではない。
イエスがすでに与えたもの、
つまりイエス自身である。
与える能力である。
しかし弟子たちにはそれがないので、
その力も知らない。
与えてはじめて、
それを得る。
与えれば与えるほど、
それを多く得ることになる。
じっともっているだけなら、
それを失う。
『思い起こし、物語れ』上 より