マルコで祈る
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女はギリシア人で、シリア・フェニキアの生まれであった
マルコ7.26
ギリシア人、
つまり異邦人である。
またシリア・フェニキアの生まれ、
つまり外国人である。
異邦人であり外国人であるこの女が、
信仰の模範としてわたしたちに示されている。
出血を患っている女と対になっている(五章)。
ユダヤ人の女はイエスがその場にいるところで、
奇跡によって病気がいやされたのだった。
そしてこの遠くにいる異邦人の女は、
イエスのパンを信じることによって、
イエスがいないところで奇跡を受ける。
この女が表す信仰は、
イエスに触れ、
イエスとの交わりに入る新しい仕方となる。
つまりイエスが不在のあいだ、
昇天から再臨までのあいだの時期には、
イエスのパンを信じることによって、
イエスと出会うのである。
イエスの時代に生きていた、
限られた人数の人しか、
イエスに直接触れることはできなかった。
だが霊的にイエスに触れなければ救いを得ることができないのは、
わたしたちも同じだ。
肉は何の役にも立たない。
『思い起こし、物語れ』上 より