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マルコで祈る

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 紫小さな花



自分を捨て

マルコ8.34


自分を捨てるというのは、
人間らしさを完全に実現するものである。
偽りの自己つまり自己中心主義(エゴイズム)というあらゆる悪の根元(こんげん)にうち勝つことである。
その反対は自己中心でよいと甘やかすことである。
その結果人間は破壊され、
わたしという存在は殺されてしまう。
地獄に似た孤独を自己に閉じこめてしまう。

自己中心でよいとすることは、
主を捨てることである。
なぜなら自分が主の似姿であるということを否定するからである。
人間は、
自分が小さく、
無意味で、
愚かであると感じるときに、
裕福になり、
権力者になり、
人から賞賛されたいと願いがちである。
そうなれば確かな自分を取りもどせると思うからだ。
だがそれは欺きでしかない。
ほんとうは、
自分が愛されており、
神の目に大切な者として映っていると感じ、
自由と貧しさのうちに愛し与え仕えるのはすばらしい、
と悟るときにだけ、
人間は自分を取り戻すのだ。


『思い起こし、物語れ』上 より


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