マルコで祈る
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服は真っ白に輝き…
マルコ9.3
イエスの栄光はあらゆるものを超えているので、
人間にとっていわば衣服である肉身の輝きを表現できないばかりか、
イエスが着ている衣服の輝きさえも言い尽くせない。
イエスの衣服は、
人間の手ではとうていできないほどに輝いている。
御子の美しさは、
このようなものなのであろう。
モーセは神の顔を見ることができず、
ただ後ろを見ただけだった。
そしてモーセから強い光が発していたので、
民はモーセを見つめることができなかったほどである(出エジプト34‣29～35)。
だがここでは、
弟子たちはイエスの顔を、
しかも何にも覆われていない顔を見るように招かれる。
イエスの服装でさえも言い尽くせないほど輝いているのだ。
モーセの顔の光は、
神の栄光を映し出す反射光でしかなかったのに、
人々は見つめることができなかった。
それと比べものにならない光を見るようにと弟子たちは招かれる。
このようにして、
人の目に見えるはずもないもののすばらしさ、
「神はご自分を愛する者たちに準備された」（1コリント2‣9）と言われているところのものが、
一瞬、
姿を現すのである。
『思い起こし､物語れ』上 より