マルコで祈る
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人の子は、人々の手に引き渡され
マルコ9.31
人の子を人間の手に引き渡すという神の神秘。
それが啓示の中心である。
「引き渡す」(=裏切る)という言葉によって、
受難のいくつもの場面が一つにまとめられる。
ユダは祭司長たちと兵士たちにイエスを引き渡す(14・10、44)。
祭司長たちはピラトに、
ピラトは十字架刑を執行する刑吏に、
イエスを引き渡す(15・1544)。
だが最も理解がむずかしいのは、
このようにして御父自身がイエスを引き渡し、
イエス自身がわたしたちに自分を引き渡すのだ、
ということである。
イエスは、
自分を拒絶する人々に自分を与えて、
御父の愛を、
無条件に注がれる愛を、
啓示する。